大学院 国際関係研究科 国際関係研究専攻Graduate School of International Relations Course of International Relations Studies

高度な専門性を養成し国際社会へ貢献

世界が直面している諸問題は、政治・経済・文化等の複雑な要因から構成されています。これらの問題に対して有効な解決策を導くには、社会科学・人文科学の成果を結集した総合的・学際的な研究が必要です。このような認識のもとに新領域の国際関係研究を確立し、地域研究を行い国際関係に精通した研究者として自立した研究活動を行うために必要な、高度の研究能力およびその基礎となる豊かな学識を備え、国際社会に貢献できる人材を養成します。

学び・博士論文提出までのステップ

1
年次
  • 主たる専攻分野の授業科目を履修
  • 他の専攻分野の授業科目を履修
  • 研究指導教員の特別研究指導
  • 研究テーマの決定(4 月)
  • 研究指導教員による博士論文指導(4月~)

2
年次
  • 主たる専攻分野の授業科目を履修
  • 研究指導教員の特別研究指導
  • 研究指導教員による博士論文指導(4月~)
  • 博士論文構想構築(4月~)

3
年次
  • 研究指導教員の特別研究指導
  • 研究指導教員に博士論文提出の申し出(6月)
  • 予備試験実施(7月)
  • 博士論文執筆の可否(7月)
  • 博士論文提出(11月末日)
  • 博士論文審査(12月~1月)
  • 公聴会・最終試験(1月)
  • 課程修了の可否審議(2月)
  • 学位(博士)の授与(3月)

先行研究が少ないからこそ難そ難しく、やりがいがある

王 朝平
国際関係研究科 国際関係研究専攻 博士後期課程2年
河野 美好 さん

「太平洋戦争期における戦死者の収容と慰霊」をテーマに、国内外の遺骨収集や慰霊に関する分野を文献やフィールドワークを中心に研究しています。きっかけは、近代日本の軍事・政治を研究テーマとする淺川ゼミナールでした。戦没者の遺骨収集事業の手助けをしたいと思い研究を開始。博士前期課程修了までの2年間では短く、もっと追求したいと思い博士後期課程へ進学しました。この分野は先行研究が少ないため、知識を深めることが難しいのですが、本大学では他学部の授業を受講できる「相互履修制度」を活用することで、幅広い知識を得ることができます。以前は、文理学部の考古演習を受講し知見を広げてきました。遺骨収集事業は、戦後80年近く経過した現在も行われています。今後の遺骨収集事業において、歴史資料などを活用することで、戦死者に関する情報を引き出すことができるのではないかと私は考えています。道のりは険しいですが、その分大きなやりがいを感じます。修了後は、研究を続けながら遺骨収集事業に貢献していきたいです。