大学院 国際関係研究科 国際関係研究専攻Graduate School of International Relations Course of International Relations Studies

国際的な問題へ学際的にアプローチ

世界の各地域における諸問題に対し、政治・経済・法律・開発・環境・情報等の視点から研究を行う「国際関係」部門と、各国の文化・文学の比較や異文化コミュニケーション等の文化的フィールドから研究を行う「国際文化」 部門の双方の領域を視野に入れ、総合的・学際的なアプローチを試みます。そして、専攻分野における研究能力を養い、専門性を要する職業等に必要な高度の能力を持つ人材を養成します。

安全保障コースプログラム

安全保障問題に関する高度な専門知識を有する人材を養成します。

翻訳コースプログラム

翻訳の理論・方法・実践に関する高度な知識と技術を有する人材を養成します。

ダブル・ディグリー・プログラム

日本大学国際関係学部とイリノイ州立大学社会学・人類学科間の学術文化交流に関する覚書に基づくダブル・ディグリー・プログラム実施に係る合意書締結に伴い、日本大学大学院国際関係研究科国際関係研究専攻博士前期課程に所属する学生が最短2年間で本研究科及びイリノイ州立大学社会学・人類学科の2つの修士号を取得することができます。

研究指導内容・方法、年間スケジュール

標準コース

1
年次
時期 内容 研究指導概要
4月~ 研究指導教員による研究指導及び論文指導
  1. 研究指導教員との面談を通じて、院生の関心事を聞く。
  2. 研究する上で、何が課題かを見出し、どのような指導が必要なのかを明確にする。
  3. 研究テーマにあった資料・情報入手の仕方や研究方法についてともに考える。
2
年次
時期 内容 研究指導概要
4月~ 研究指導教員による研究指導及び論文指導
  1. 前年度までの研究から、どの程度進展したかを確認する。
  2. 研究が上手くいかない場合、困難な点を聞き、相談に応じる。また、修士論文執筆に必要な条件等を確認し、 それらの要件を満たすにはどうしたらよいかを考えさせ、質問や相談に応じる。
7月 博士前期課程「研究指導Ⅱ」受講者 学位(修士)論文中間発表会テーマ票提出期間 学位(修士)論文中間発表会テーマ票を研究指導教員を経て、教務課へ提出する。
9月 博士前期課程「研究指導Ⅱ」受講者 学位(修士)論文中間発表会要旨提出期間 学位(修士)論文中間発表会要旨を研究指導教員を経て、教務課へ提出する。
10月 博士前期課程「研究指導Ⅱ」受講者 学位(修士)論文中間発表会実施 学位(修士)論文中間発表会において、助言・指導を行う。
1月 学位(修士)論文提出届提出 論文提出届出を研究指導教員を経て、教務課に提出する。
学位(修士)論文の提出 修士論文を研究指導教員を経て、教務課へ提出する。
2月 最終試験実施 外国語(筆記)及び提出された論文を中心に口述試験をする。
学位の授与について審議(修了判定) 大学院分科委員会にて学位の授与について審議する。
3月 学位記授与式

1年コース

1
年次
時期 内容 研究指導概要
4月~ 研究指導教員による研究指導及び論文指導
  1. 研究指導教員との面談を通じて、院生の関心事を聞く。
  2. 研究する上で、何が課題かを見出し、どのような指導が必要なのかを明確にする。
  3. 研究テーマにあった資料・情報入手の仕方や研究方法についてともに考える。
  4. 研究が上手くいかない場合、困難な点を聞き、相談に応じる。 また、修士論文執筆に必要な条件等を確認し、それらの要件を満たすにはどうしたらよいかを考えさせ、質問や相談に応じる。
7月 博士前期課程「研究指導Ⅱ」受講者 学位(修士)論文中間発表会テーマ票提出期間 学位(修士)論文中間発表会テーマ票を研究指導教員を経て、教務課へ提出する。
9月 博士前期課程「研究指導Ⅱ」受講者 学位(修士)論文中間発表会要旨提出期間 学位(修士)論文中間発表会要旨を研究指導教員を経て、教務課へ提出する。
10月 博士前期課程「研究指導Ⅱ」受講者 学位(修士)論文中間発表会実施 学位(修士)論文中間発表会において、助言・指導を行う。
1月 学位(修士)論文提出届提出 論文提出届出を研究指導教員を経て、教務課に提出する。
学位(修士)論文の提出 修士論文を研究指導教員を経て、教務課へ提出する。
2月 最終試験実施 外国語(筆記)及び提出された論文を中心に口述試験をする。
学位の授与について審議(修了判定) 大学院分科委員会にて学位の授与について審議する。
3月 学位記授与式

国際関係の視点から歴史的な背景や解釈を考える

樊 理娜 さん
国際関係研究科 国際関係研究専攻 博士前期課程2年
片岡 大樹 さん

私は、大学2年次に受けた「世界の宗教」の授業で旧約聖書や新約聖書の話に触れ、キリスト教に興味を持ちました。調べていくうちにヨーロッパで起きたカトリックとプロテスタントの大規模な宗教戦争である「30年戦争」に着目しました。現在は松本佐保先生の指導の下、30年戦争を終結させたウェストファリア条約について、「ウェストファリア条約をめぐる〈定説〉の再検討」をテーマに、定説に疑問を投げかける研究に取り組んでいます。この条約は近代の主権国家からなる国際関係の起源とされますが、国際法学、国際政治学、国際関係学の視点から、その歴史的根拠や解釈には議論の余地があると考えています。大学院では、教授との密な議論や疑問点を直接伺えることが魅力です。また、一次情報を調べることの重要性についてもさらに理解が深まりました。今挑んでいる研究が今後どのような展開となるのか、自分の可能性に対しての期待感もあり、博士後期課程への進学を考えています。