市民公開講座

Public Lectures

年に2回、上期と下期にそれぞれ数回ずつ行われる公開講座です。参加は自由、受講料は無料です。

令和7年度 上期市民公開講座のご案内

統一テーマ:
「戦後80年を考える~過去・現在・未来~」

概要

■注意事項
  1. 講師の病気、悪天候等やむを得ない事情により、講座を延期または中止することがあります。
  2. 受講許可の通知はいたしませんので、当日、直接会場にお越しください。
  3. 万一の場合(休講など)の連絡をいたしますので、「申込書」には住所・電話番号を必ずご記入願います。
  4. 本校では車・バイクの乗り入れはできません。徒歩または電車・バス等の公共交通機関をご利用ください。

講座の日程と内容

統一テーマ:「戦後80年を考える~過去・現在・未来~」


1回

6月4日(水)

講師 日本大学国際関係学部 教授 佐野 秀太郎
演題 我が国の安全保障~戦後80年の道のりと今日の課題

2回

6月11日(水)

講師 日本大学国際関係学部 准教授 眞嶋 麻子
演題 国連はどこへ行く?―<国連不要論>から考える

3回

6月18日(水)

講師 日本大学国際関係学部 教授 武田 英俊
演題 昭和100年、戦後80年、金融の視点から見た日本の歩み

4回

6月25日(水)

講師 日本大学国際関係学部 特任教授 小代 有希子
演題 戦後80年のなかの日本の無条件降伏:変化する解釈と意味

第1回 6月4日(水)
「我が国の安全保障~戦後80年の道のりと今日の課題」

佐野 秀太郎

今日、我が国を取り巻く国際安全保障環境が一層厳しくなるなか、我が国の安全保障・防衛政策は、①我が国自身の防衛体制、②日米同盟、③多国間との安全保障協力の三つの柱を掲げて大きく進展しています。しかし、その進展はけっして一朝一夕で図られてきたものではありません。
本講演においては、我が国の安全保障をめぐる戦後80年の道のりを振り返り、我が国の安全保障がどのように進展してきたか、その実情を確認するとともに、今日我が国が直面している様々な課題について考えていきたいと思います。

第2回 6月11日(水)
「国連はどこへ行く?―<国連不要論>から考える」

眞嶋 麻子

ロシア・ウクライナ戦争やイスラエルによるガザ攻撃、新型コロナウィルス感染拡大への対応などをめぐり、創設から80年を迎える国際連合(国連)は大きな試練に面しています。80年前の世界で制度化された国連は、現在の世界にはそぐわなくなっている面もあり、「国連はもはや不要ではないか」と考える国や人たちさえいます。本講演では、<国連不要論>を主張しているのは誰なのかという点から出発し、国連の存在意義や今後の可能性について考えます。

第3回 6月18日(水)
「昭和100年、戦後80年、金融の視点から見た日本の歩み」

武田 英俊

100年前、昭和は金融恐慌とともに始まりました。その後、日本は戦争の惨禍や戦後のハイパーインフレを経て約6,000日にわたる高度成長期に突入します。その後も経済成長は続きましたが、やがて大きく膨らんだバブルとともに昭和は幕を閉じました。続く平成以降、つまり戦後80年の後半を通じ、日本はバブル崩壊とその後遺症に苦しみ続けることになります。こうした激動の時代を、経済の血液ともいえる金融の視点から振り返り、これからの日本に生かすべき教訓を皆さんとともに考えていきたいと思います。

第4回 6月25日(水)
「戦後80年のなかの日本の無条件降伏:変化する解釈と意味」

小代 有希子

日本の終戦記念日とは、日本がアメリカ合衆国・イギリス・ソ連・中華民国などの連合国に「無条件降伏」したことを意味します。アメリカの軍事占領下に始まった日本の戦後、人々はアメリカのみに負けたような記憶を作っていきますが、それ以外の国との戦争に関してはどのように理解していったのでしょうか。冷戦からアジアの急成長、中国の超大国化、トランプ政権誕生に至る潮流のなかで、常に変化してきた日本と世界にとっての<1945年8月15日>の意義について考えます。