市民公開講座

Public Lectures

年に2回、上期と下期にそれぞれ数回ずつ行われる公開講座です。参加は自由、受講料は無料です。

平成29年度 上期市民公開講座概要

概要

■期日
平成29年5月31日(水)~6月28日(水)
■時間
午後6時30分~8時
■会場
日本大学国際関係学部山田顕義ホール(三島駅北口校舎)
■申込方法
上期市民公開講座申込要項をご参照ください。

講座の日程と内容

統一テーマ ◆世界の「まさか」と日本 ―グローバリズムの修正と世界経済の行方―◆


1回

5月31日(水)

講師 日本大学国際関係学部 教授 円居総一
演題 グローバリズムの修正と米欧社会の分断

2回

6月7日(水)

講師 慶應義塾大学大学院法務研究科 教授 庄司克宏
演題 欧州社会の構造変化とEUの行方

3回

6月14日(水)

講師 日興リサーチセンター理事長、前日本銀行副総裁 山口廣秀
演題 仏大統領選後の世界経済と日本の行方

4回

6月21日(水)

講師 日本大学国際関係学部 准教授 陳文挙
演題 中国経済の新たな展開と展望

5回

6月28日(水)

講師 日本大学国際関係学部 教授 法專充男
日本大学国際関係学部 教授 高橋章
日本大学国際関係学部 教授 円居総一
演題 【対談】格差、グローバリズムの修正と国際社会の行方

平成29年度 上期市民公開講座のご案内

この一年どれほど衝撃的なニュースを聞いてきたことでしょう。米国大統領にトランプ氏が就任し、その政権運営によりアメリカの方針は変わってきており、動向から目が離せなくなっています。また、国民投票によりEU離脱を決めたイギリスも正式に離脱を通告しました。今年欧州は選挙の年でもあり、東アジア情勢も緊張を増しており、結果次第では国際社会や経済に大きな影響を与える可能性があります。このような中で日本は世界を相手にどのように対応すればよいのでしょうか。

今回の講座では、ご要望の多かった国際情勢・世界経済をテーマとして取り上げ、専門的見地から4名の先生方にご講演していただくとともに、第5回では3名の先生による対談を行います。講座を楽しみにされている皆様はもちろん、ご家族やご友人をお誘いあわせの上お出かけください。皆様のご来場をお待ちしております。

第1回 5月31日(水) グローバリズムの修正と米欧社会の分断

円居総一

異色のトランプ米大統領の登場、英国のBrexit(EU離脱)とフランスなど大陸欧州での右派EU離脱勢力の急速な台頭など、米欧社会の「まさか」の展開は、国際社会の不安定化と先行き懸念を急速に広げてきた。その根底には、経済グローバリズムに伴う格差進行に根差す社会の分断と移民への反発の広がりがある。その実体の分析を進め、世界経済、国際関係の先行きを日本を含めて考察していく。

第2回 6月7日(水) 欧州社会の構造変化とEUの行方

庄司克宏

EUは、ユーロ危機、難民危機やイギリスのEU離脱を経て、欧州統合そのものに疑問を投げかける欧州ポピュリズムに直面している。とくに2017年はフランス大統領選挙やドイツ総選挙が行われ、リベラル・デモクラシーの価値に基づくEUの正念場の年である。他方で、EUはローマ条約60周年を迎え、一部の加盟国が先行するマルチ・スピード型の統合で現状打開を図ろうとしている。欧州社会から見てEUの何が問題なのか、それに対して欧州エリートはどのように乗り切ろうとしているのかを展望する。

第3回 6月14日(水) 仏大統領選後の世界経済と日本の行方

山口廣秀

世界的なポピュリズムの台頭は、内外経済にとっての大きなリスクである。目下のところ、国内経済は回復に向かっており、海外経済も全体として回復している。当面こうした良い方向での動きが続く可能性が高い。しかしながら、先行きを巡るリスクは大きい。わが国固有のリスクも小さくないほか、米欧経済、中国経済に係るリスクも無視できない。本講座では、内外経済の動向を点検するとともに、直面するリスクについて考察する。

第4回 6月21日(水) 中国経済の新たな展開と展望

陳文挙

経済成長率の低下、国際貿易輸出の縮小、不動産バブル崩壊の危険、またトランプ米新政権は巨額の対中貿易赤字を理由に対中貿易戦を仕掛けている……「新常態」に入った中国経済は2017年にまたも1つの正念場を迎える。一方、中国政府は「一帯一路」建設や内陸部開発、経済構造転換、新しい経済特区の設立などによって必死に難局を打開しようとしている。特に、首都北京を中心とした新しい経済特区=「雄安新区」の建設は国家の「千年の計」と位置付けられており、その成否が今後の中国経済を左右する。本講座では、中国での調査を中心に経済の最新動向、政策の変化を説明したうえ、2017年の中国経済について展望する。

第5回 6月28日(水) 対談:格差、グローバリズムの修正と国際社会の行方

法專充男、高橋章、円居総一

共通テーマの下でのこれまでの一連の講演を踏まえつつ、格差とグローバリズムの修正問題に焦点をおいて、経済的視点のみならず文化・宗教的視点も加えて対談形式で討議を進め、国際社会の今後の行方を探っていく。