ゼミナールレポート

Seminar Reports

キャンパスを飛び出した先に
答えがある

国内外で企業見学やボランティア活動、地域の人々との交流などに積極的に取り組み、文化や経済の問題を現地でリサーチ。
それぞれのフィールドで研究を行っている教員が引率、指導します。
37※のゼミナールの中から研究したい分野を選択し、ゼミナール入室試験を経て2年次後学期からスタートします。 ※2023年4月現在

蓼沼 ゼミナール

流通・マーケティングをデータ分析やフィールドワークで学ぶ

ゼミナールの特徴

高度情報ネットワーク化が進む中で、マーケティングは更に重要性を増しています。ゼミナールではその基礎理論を学び、興味を持ったテーマに取り組んで卒業論文をまとめることで、調査・分析能力を養成していきます。

主な活動内容

コロナ禍で制限のかかったここ数年は国内での活動が中心で、地方自治体と連携したコンソーシアムや企業と連携したインターンシップのほか、ESGに配慮したビジネスプランのプレゼンテーション大会にも出場しました。また給湯器メーカーと自治体との産学官連携プロジェクト「おふろ部」では、広告代理店のライター講座受講後に、ゼミ生が風呂文化の情報を発信するブロガーとしてデビューしています。通常時は海外ゼミを実施し、流通・マーケティングの先進国であるアメリカで市場調査を行っています。現地のマーケットに直に触れることで日本との手法の違いを理解し、日本の常識に捉われない広い視野で物事を捉えられるようになります。

身に付く力

ゼミナールは講義と違い、専門性と人間性の両方を磨き、社会人になるための準備をする場です。ゼミナールでは主にプレゼンテーション能力と分析力、そして文章能力を身に付けます。研究だけでなく、国際社会が求めるリーダーシップと協調性を兼ね備えた人材育成にも力を入れています。さらにゼミ生が主体的に取り組む活動を多く取り入れることで、学ぶことの楽しさを実感することができます。

interview

将来の基礎をゼミナールで築く

国際総合政策学科 3年
久保田 海 さん

マーケティングに興味があった私は、迷わず蓼沼ゼミナールを選びました。2年次には専門書で定説を理解し、研究発表で締めくくります。将来プロデュース業を目指す私は「広告と販売促進による差別化戦略」をテーマにしました。深く分析する力や、得た知識を聞き手に伝わるようにアウトプットする力が養われ、活発な質疑応答で新たな視点に気付くこともできる、学びの多いゼミナールです。

小川 ゼミナール

ボーダーレス社会に流役立つ異文化コミュニケーション力の育成

ゼミナールの特徴

文化の違いによって生じる摩擦を平和的に解決する方法を探求します。各自で調査した内容をゼミナール内で発表し、全員で自由に意見を交わします。正解を求めるのではなく、自分の頭で考えて発言することを重視しています。

主な活動内容

ゼミナールⅠでは文化の衝突事例をニュースから取り上げて、課題と解決法を考察します。この時大切なのは、異文化を公平な視点で理解すること、またニュースの報じ方に偏りはないか客観的に見抜くことです。ゼミナールⅡでは身近な場所でフィールドワークを行い、年齢、性別、生活様式など日常の中にある文化の違いを観察します。意識しないと見逃してしまうような異文化に気付くと、物事に対する認識力が高まり、新たな価値観が生まれます。そしてゼミナールⅢでは協働力の向上を目指し、グループワークによる探究活動を行います。この成果は他大学で行われている弁論大会でも発表します。その他、富桜祭(学園祭)での出店、ゼミ合宿、海外ゼミ(台湾)も行っています。

身に付く力

このゼミナールでは、周囲の意見に合わせる協調型の振る舞いではなく、他者の意見を尊重しつつ自分の意見を積極的に主張することが求められるため、批判的思考(クリティカルシンキング)とコミュニケーション能力が向上します。これらの能力と、様々な活動を通して身に付けた多文化共生への理解力は、ボーダーレス社会での活躍に必ず役立つことでしょう。

interview

コミュニケーションの重要性

国際教養学科 4年
塚本 颯太 さん

私はフィールドワークで渋谷に訪れる人の目的や人種を調査し、弁論大会ではアンコンシャスバイアスをテーマに、日本のタトゥー文化の在り方について発表しました。仲間とのディスカッションやグループワークを通じて、考え方や価値観の違いがあるからこそ最善策が生まれることを知りました。小川ゼミナールでは、人として一番大切なコミュニケーションを学ぶことができます。

小野 ゼミナール

外国人が関係する法的問題を考察する

国際結婚した家族の相続関係や外国との取引関係では、どちらの国の法が適用されるかなど、外国人が関係した法的トラブルの処理の基本を学びます。小野ゼミナールには公務員や金融関係を志望する学生が多いため、法的処理の結論のみを機械的に暗記するのではなく、具体的な個々の問題を通じて全体像を理解し、利益状況の探究を意識するよう指導しています。また法律問題を考える際には、その紛争の背景に存在する経済問題や社会問題などにも十分な関心を持つ必要があることを伝えています。ゼミ生には広く知識を世界に求め、本当の国際人になることを期待しています。そのためには語学も重要ですが、日本や外国の法や政治、経済、歴史、文化に幅広い関心を持ち、愛する態度が必要だと思います。

世界的視野で物事を捉える力が身に付く!

国際取引法や国際家族法を通して外国の文化に興味を持つことが、多様な価値観を受容し、自分の立場を認識する力を養うことにつながります。ゼミ生には自己の知識と挑戦力で新しい日本社会を創造してもらいたいと思います。

金﨑 ゼミナール

国際マーケティングの実例を追体験し、解決策を導く

国際マーケティングの諸問題をケースメソッド方式で学びます。異文化社会における消費者行動を明らかにし、実際の状況を想定しながら、企業担当者の立場で商品が売れる仕組みを考えていきます。例えば、イオンのアジア展開について機会とリスクを分析し、参入の可否及び方法などを調査・検討します。消費者行動はその国の文化を反映するため、海外でマーケティング活動を行うには、その国の文化を理解し、尊重する必要があります。そこで課外活動として、夏季休暇に東南アジア研修を実施、現地調査と学生交流を予定しています。

議論に基づく意思決定力が身に付く!

異なる文化的背景を持つ人々と話し合うことで、自分だけでは思いつかなかった選択肢を見いだし、各選択肢について多面的に検討することができるようになります。そうした議論や意思決定の方法を、ゼミナールで身に付けていきます。

佐野 ゼミナール

米国の安全保障政策を理解し、課題と解決策を考える

米国の安全保障政策を正確に理解していくことを目的に活動しています。安全保障戦略などの公文書に原文で触れることに加え、喫緊の安全保障上の課題をグループワークで研究・発表しています。将来的には、他大学・研究機関などとの交流を通じ、日本の安全保障政策について理解を深めていくことも検討しています。本ゼミナールでは、米国の安全保障政策に「生」で接することで、我が国の安全保障における日米同盟の重要性について実感すること、また諸課題を自ら見いだせる幅広い視野と洞察力や、現実的な解決案を論理的に案出できる能力の醸成を強く意識しています。

これからの時代に強みを発揮する数々の力が身に付く!

ポストコロナ時代に必要な、物事を正しく認識できる「現状把握能力」や、明確な解答がない状況下でも自ら考えて解決案を案出できる「主体性」、そして他人の意見・考え方を尊重できる「協調性」のバランス感覚を学んでいきましょう。

鄭 ゼミナール

日韓関係、北東アジアの安全保障と国際関係を理解する

韓国についての全般的な理解を深めるとともに、日韓関係に関する基礎的な知識の習得を目指します。 富桜祭(学園祭)での研究発表や韓国料理店の出店、韓国政府期間が主催する韓国語スピーチ大会への参加など、イベントも多いです。 地域研究には現地を訪れ、実際に自分の目で見て肌で感じ、また同世代の人と会って直接話すことが何より大切です。 そのため夏休みに実際に韓国に訪れ、韓国の歴史・文化遺跡地を見学するとともに、韓国の大学を訪問して日韓学生交流を実施しています。 ゼミナールでの学びや経験をもとに、ゼミ生には将来、日韓の絆をより一層深めていく活動を続けてほしいと思います。

日韓間の課題をより良く解決する力が身に付く!

研究発表やディスカッションは、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力の向上に役立ちます。韓国現地での文化体験や同世代の人との「直接の交流」は、韓国・日韓関係をより深く理解することにつながり、ゼミナールでの知識や体験は、日韓間の課題をより良く解決する力になると確信します。

角田 ゼミナール

実践的な学びを通してヨーロッパ文化を理解する

ヨーロッパのキリスト教文化やスペインの思想・哲学について、ディスカッションやプレゼンテーションを多用しながら理解を深めます。ゼミテーマに関連した複数の国を訪問する「海外ゼミナール」を実施し、現地で取材した内容を研究映像に編集して、学園祭の「スペイン・バル」で発表します。研究映像やゼミ生が個別制作した動画作品はYouTubeで公開し、「今日的な発信方法」を身に付けます。さらに各界で活躍するゼミ卒業生とZoomでコミュニケーションする「カルロスの小部屋」を定期的に開き、就職活動の支援も行っています。

自ら発信する力、楽しみを共有する力が身に付く!

ゼミナール活動を通してアクティブコミュニケーションや動画作成などの「発信する力」を実践的に身に付けていきます。「海外に出かける」だけではなく、「暮らす社会の中にある国際」を知る「双方向の国際関係」について学び、「楽しみを共有できる」ゼミ生になってほしいと考えています。

宮城 ゼミナール

観光業従事者のキャリア形成

観光経営の中でも特に、観光関連従事者のキャリア形成について研究を進めています。観光関連従事者はコロナ・ウイルスのパンデミックによる厳しい状況下で何を求めて働き続けるのか、そしてこれまでと異なる「ニュー・ノーマル」をどのように生み出しているのかを探っていきます。そして実際、私たちの社会の先輩である観光関連従事者から話を聞き、その内容をまとめ、学外での研究発表を行うことを目標としています。これらの活動は研究のみならず、就職活動にも生かすことができます。

理路整然と考える力、情熱を持って取り組む力が身に付く!

座学と現場でのインタビューから研究を行い、学外で自分たちの研究を見てもらう経験を通じて、ポストコロナ時代の「ニュー・ノーマル」の創造に必要な、理路整然と考えることができる「冷静な人財」になると同時に、地域や業界へ情熱を持って活躍する「熱い人財」になってほしいです。

有木 ゼミナール

臨床心理学の手法で、他者と協働する素地を涵養する

国際社会で通用する人材を目指し、他者と関わる力の育成に取り組んでいます。そのためには自己をよく知り、他者を知り、関係性を理解することが必要です。映画やマンガ、架空事例のシナリオから多様な人の思いについて議論したり、自己と他者の違いを受けとめるなど、グループワークを通して他者と関わりながら学びます。こうした体験は思考力を鍛え、他者と協働する素地を涵養すると考えています。

これからの時代に求められるコミュニケーション力が身に付く!

コロナ禍においても感染対策を講じて安全なグループワークを対面授業で実施し、仲間と”時間と空間を共有する”ことの「意味」を体感してきました。ポストコロナでは、これまで以上に非言語的交流が人との関係を支えるとして、その重要性を伝えています。

松本 ゼミナール

アメリカ演劇作品から、アメリカ社会と文化の背景を研究

アメリカ演劇を中心に、現代アメリカの社会の諸問題について学びます。黒人の人種問題、女性の役割、LGBTQやジェンダー平等に関する課題、移民が直面する差別などについて、アメリカの歴史を紐解きながら、探求します。演劇のセリフを英文で読み、視聴することで、実際に使われている英語を習得し、アメリカの文化を深く理解することで、グローバルな視野を養います。ディスカッションやプレゼンテーションを中心に授業を進めるので、社会人として求められるクリティカルシンキング、自ら積極的に学ぶ力や協働して学び合う力を身に付けることができます。

知見を基にした洞察力が身に付く!

SNSや様々な情報があふれている現代において、情報を見極める目を養うことが大切になってきています。現代のアメリカで起きている社会の現象や文化について深く理解することは、グローバル化する社会で生きていく上での新しい価値観や視点、課題を発見し解決する発想力を提供してくれるでしょう。